赤ちゃんと犬が安全に共存するには、妊娠中からの準備が欠かせません。
「愛犬が赤ちゃんを噛んだらどうしよう…」
出産を控えた飼い主なら、誰もが抱える不安ですよね。
ご安心ください。
犬の心理を理解し、適切な対策を取れば危険は大幅に減らせます。
この記事では、事故事例・犬が噛む理由・準備5選・NG行動を解説します。
ぜひ最後までお読みください。
赤ちゃんを犬が噛む危険性と重大事故のリスク
「うちの犬は優しいから大丈夫」
そう思っていませんか。
残念ながら、赤ちゃんと犬の同居には噛む事故のリスクが伴います。
実際に起きた事故事例
犬が赤ちゃんを噛む事故は、国内外で実際に発生しています。
2017年、日本で衝撃的な事故が起きました。
祖父母宅の犬が、生後10ヶ月の乳児を噛んで死亡させたのです。
この犬は普段おとなしい性格だったと報告されています。
「うちの犬に限って」という油断が、最悪の事態を招きました。
赤ちゃんが特に危険な理由
赤ちゃんは犬にとって「予測できない存在」です。
- 高い声で泣く→犬が興奮しやすい音域
- 予測不能な動き→狩猟本能を刺激する
- 抵抗できない→噛まれても逃げられない
- 頭部が露出→致命傷になりやすい
赤ちゃんは体が小さく、自分で身を守れません。
たった一度の咬傷でも、命に関わる怪我につながります。
事前準備が必須である根拠
事故の多くに共通するのは「準備不足」です。
犬は急な環境変化に弱い動物。
赤ちゃんの誕生は、犬にとって大きなストレスになります。
妊娠中から準備を始めることで、犬のストレスを軽減できます。
出産後は赤ちゃんのお世話で手一杯。
だからこそ、今から対策を始めることが大切です。
なぜ犬は赤ちゃんを噛む危険行動を取るのか
犬が赤ちゃんを噛むのは「悪い犬」だからではありません。
噛む行動には必ず理由があります。
嫉妬心と環境変化のストレス
犬は家族の中での立ち位置を意識する動物です。
突然、赤ちゃんという「新参者」が現れる。
飼い主の関心は赤ちゃんに集中。
犬は強い嫉妬心を感じることがあります。
- 散歩の時間や回数が減る
- 飼い主と過ごす時間が激減する
- 知らない匂いや音が急に増える
- 自分の居場所が制限される
こうしたストレスが蓄積すると、犬は限界を迎えます。
噛むという形で爆発することがあるのです。
赤ちゃんの泣き声や動きへの反応
赤ちゃんの泣き声は、犬にとって刺激的な音です。
人間には可愛く聞こえる「おぎゃー」という声。
実は、犬の聴覚を刺激する高周波音域なのです。
また、赤ちゃんの不規則な動きも問題です。
急に手を伸ばしたり、足をバタつかせたり。
犬が「獲物」と誤認する可能性があります。
興奮状態の犬は、自分の行動をコントロールできません。
縄張り意識と防衛本能
犬には本能的な縄張り意識があります。
赤ちゃんを「侵入者」と認識することも。
- 犬のお気に入りの場所に赤ちゃんを置く
- 犬の食事中に赤ちゃんが近づく
- 犬がおもちゃで遊んでいる時に触れる
これらは犬の「防衛本能」を刺激します。
犬の視点に立って環境を整えることが大切です。
赤ちゃんと犬が安全に暮らすための準備5選
適切な準備をすれば、赤ちゃんと犬は安全に共存できます。
以下の5つを出産前から始めましょう。
①:妊娠中から始める犬の慣らし訓練
出産前から赤ちゃんの存在に慣れさせましょう。
- 赤ちゃんの泣き声を録音で聞かせる
- ベビーローションの匂いに触れさせる
- 抱っこ人形でシミュレーション
- 生活リズムの変化を少しずつ導入
泣き声は最初小音量から、徐々に慣らしていきます。
落ち着いていられたら、しっかり褒めてあげましょう。
②:赤ちゃんのスペースと犬のスペースを分ける
物理的な距離を確保することが、最も確実な安全対策です。
| 対策 | 方法 | ポイント |
|---|---|---|
| 高さで分ける | ベビーベッド | 犬が届かない高さに |
| 部屋で分ける | ベビーゲート | 飛び越えられない高さ |
| 犬の居場所 | クレート | 安心できる空間を確保 |
犬が「逃げ込める場所」を作ることも大切です。
③:「待て」「離れて」コマンドの徹底
基本コマンドを確実に習得させましょう。
- 「待て」→その場で動きを止める
- 「離れて」→対象から距離を取る
- 「ハウス」→指定場所に移動する
声だけで制止できると安心です。
従えたら必ず褒めて、ご褒美を与えましょう。
出産後は忙しくて、しつけの時間が取れません。
今のうちに強化しておくことをおすすめします。
④:赤ちゃんの物への興味を制御する
赤ちゃんの物には独特の匂いがあります。
犬が興味を持つのは自然なこと。
しかし、噛んだり奪ったりする癖は危険です。
- 「これは赤ちゃんのもの」と教える
- 近づいたら「離れて」で制止
- 犬専用のおもちゃを十分に与える
「自分にも楽しいものがある」と感じさせましょう。
⑤:常に目を離さない監視体制
犬と赤ちゃんが一緒の時は、必ず大人が見守ること。
「ちょっとトイレに行くだけ」
「1分だけ電話に出るだけ」
この油断が事故を招きます。
- 離れる時は犬を別室に移動
- ペットカメラで死角をなくす
- 家族全員でルールを共有
「大丈夫だろう」ではなく「万が一」を想定してください。
赤ちゃんと犬を一緒にする時の危険なNG行動
せっかく準備しても、NG行動をすると台無しです。
以下の3つは絶対に避けてください。
犬と赤ちゃんを二人きりにする
これが最大のNG行動です。
どんなに穏やかな犬でも、二人きりは危険。
「10年一緒で、一度も噛んだことがない」
そんな犬でも、赤ちゃんには別の反応をすることがあります。
「絶対」はありません。
必ず大人が同じ空間にいる状態を保ちましょう。
犬の嫉妬心を無視する
犬は行動で「ストレスサイン」を出しています。
| 段階 | 行動 | 対処法 |
|---|---|---|
| 初期 | あくび・舌なめずり | 落ち着ける場所を提供 |
| 中期 | 割り込む・吠える | 犬との時間を確保 |
| 後期 | 唸る・歯を見せる | 即座に距離を取る |
「唸る」「歯を見せる」は危険信号。
この段階で対処しなければ、噛む行動に発展します。
赤ちゃん優先で犬を邪険に扱う
赤ちゃんが生まれると、犬への関心が薄れがちです。
しかし、犬を邪険に扱うのは逆効果。
- 「あっち行って!」と追い払う
- 散歩を極端に減らす
- 犬の存在を無視する
こうした対応は犬のストレスを爆発させます。
赤ちゃんがいても、犬との時間を確保しましょう。
毎日5分でもスキンシップを取ってください。
おすすめは「赤ちゃんがいる時に犬に良いことをする」こと。
赤ちゃんを抱っこしながら、犬におやつを与える。
「赤ちゃんがいると良いことがある」と学習させましょう。
まとめ:犬が赤ちゃんを噛む危険は万全の準備で回避できる
最後に、重要ポイントを振り返ります。
- 犬が赤ちゃんを噛む事故は実際に起きている
- 原因は嫉妬心・ストレス・本能的な反応
- 妊娠中からの慣らし訓練が効果的
- スペースを分け、コマンドを徹底する
- 絶対に二人きりにしない
- 犬のストレスサインを見逃さない
愛犬と赤ちゃん、どちらも大切な家族ですよね。
事前準備をしっかり行えば、危険は大幅に減らせます。
しつけに不安があるなら、プロの方法を学ぶのも賢い選択です。
特に基本コマンドが不安定な場合は、出産前に強化しておきましょう。
赤ちゃんの誕生は、家族にとって最高に幸せな出来事。
その幸せを、愛犬と一緒に分かち合えたら素敵ですよね。
今日からできることを始めてみてください。

