「散歩に行こうとすると愛犬が隠れてしまう」
「外に出ても一歩も動かず、座り込んでしまう」
毎日のことだからこそ、無理に連れて行くべきか悩みますよね。
実は、無理強いが逆効果になることも多く、場合によっては「行かない」という選択も正解です。
大切なのは、散歩の代わりになる運動と、焦らない克服ステップを知ること。
この記事では、散歩嫌いな犬への正しい対応と、室内でも十分に満足させる遊び方を紹介します。
犬が散歩嫌いなら行かなくていい?結論から解説

「犬は散歩が好きなはず」と思っていませんか?
実はそうとも限らず、個体差が大きいです。
結論から言うと、今は無理に行かなくていいですが、将来的には行けるようにしたいところです。
嫌がる犬をリードで引きずるような散歩は、百害あって一利なしです。
まずは現状を整理してみましょう。
完全にゼロはおすすめしない理由
散歩に行かない生活が続くと、やはりデメリットがあります。
運動不足だけでなく、精神面への影響が大きいからです。
- 外の刺激がなくなり脳が退化する
- 社会性が育たず、来客や物音に過敏になる
- 日光浴不足でセロトニン(幸せホルモン)が減る
外の世界は、犬にとって情報と刺激の宝庫です。
適度な刺激がないと、ストレスから無駄吠えやイタズラが増える原因にもなります。
無理に行かなくていいケース
とはいえ、絶対に行かなければならないわけではありません。
以下の状況なら、迷わず「お休み」を選んでください。
- 雷や花火など、極度の恐怖を感じている時
- 体調不良や、足腰に痛みがある時
- 猛暑や極寒など、身体的負担が大きい日
- ワクチン接種後など獣医師から安静を指示された時
恐怖でパニックになっている時に無理強いすると、トラウマが悪化します。
まずは「家は安全な場所」だと再認識させることが優先です。
犬が散歩嫌いになる原因とは?

「なぜうちの子は歩かないの?」
その理由を知ることが、解決への近道です。
多くの場合、犬なりの「行きたくない理由」がちゃんとあります。
愛犬に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
外の環境への恐怖や不安
子犬の頃に外に慣れる経験が不足していると、すべてが怖く見えます。
車のエンジン音、知らない人の話し声、風で揺れる草木。
人間には当たり前の光景も、犬には未知の脅威です。
尻尾をお腹の下に巻き込んで震えているなら、恐怖が原因でしょう。
過去の嫌な経験
以前は歩いていたのに急に嫌がるようになった場合、トラウマの可能性があります。
「大きな音に驚いた」「他の犬に吠えられた」などが典型的です。
飼い主さんが気づかないほど些細なことでも、犬はよく覚えています。
特定の道や場所だけで立ち止まるなら、そこで嫌な記憶があるのかもしれません。
体調不良や老化
「歩きたくない」のではなく「歩くと痛い」ケースです。
関節炎、ヘルニア、パテラ(膝蓋骨脱臼)などの痛みは外見ではわかりにくいもの。
また、シニア犬になり目や耳が衰えると、外の世界が不安になります。
急に散歩を拒否しだしたら、まずは動物病院で健康チェックを受けましょう。
散歩嫌いな犬が行かなくていい場合の室内運動

散歩をお休みする日は、室内でしっかり発散させましょう。
工夫次第で、外に行くのと同じくらい満足感を与えられます。
「運動」と「頭脳労働」を組み合わせるのがコツです。
今日からすぐに試せる4つの遊びを紹介します。
①引っ張りっこ遊び
ロープやおもちゃを使い、犬の本能的な「狩猟欲求」を満たします。
全身の筋肉を使うため、短時間でもかなりの運動量になります。
ポイントは、左右に振るように動かすこと。
上下に振ると首を痛める可能性があるので注意してください。
②ボール投げやフェッチ
廊下など直線が取れる場所で、「持ってこい」遊びをします。
ダッシュすることで心肺機能も刺激できます。
ただし、フローリングで滑ると関節を痛める大敵です。
必ず滑り止めマットやカーペットの上で行ってください。
③知育おもちゃで頭を使わせる
「コング」などのおやつを詰める玩具を活用しましょう。
どうやったら食べられるか、犬は必死に考えます。
実は、頭を使うことは体を動かす以上にエネルギーを消費します。
雨の日や、飼い主さんが家事で手が離せない時にも最適です。
④かくれんぼ遊び
家の中で飼い主さんが隠れ、愛犬に探させるゲームです。
「マテ」をさせて隠れ、「オイデ」で探させます。
嗅覚と聴覚をフル活用するので、良い刺激になります。
見つけてもらえたら、大げさに褒めてあげてくださいね。
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犬の散歩嫌いを克服する方法

室内遊びでストレスを発散させつつ、少しずつ外にも慣らしていきましょう。
焦りは禁物です。「数ヶ月かけるつもり」くらい気楽に構えてください。
スモールステップで進める具体的な方法を見ていきましょう。
短い距離から少しずつ慣らす
いきなり「散歩コースを一周」を目指す必要はありません。
まずは以下のステップから始めてみましょう。
- 抱っこしたまま外の空気を吸うだけ(5分)
- 家の前に下ろして、匂いを嗅がせるだけ
- 玄関から数メートルだけ歩いてすぐ戻る
嫌がったらすぐに家(安全地帯)に戻るのが鉄則です。
「嫌なら帰れるんだ」という安心感が、逆に犬の勇気を引き出します。
おやつで外を好きにさせる
散歩に対するイメージを「怖い」から「楽しい」に変えます。
普段はあげないような「特別なおやつ」を用意してください。
玄関を出たら一口、数歩歩けたら一口。
「外に出ると美味しいものがもらえる!」と学習させ、恐怖心を上書きしていきます。
まとめ:犬が散歩嫌いでも行かなくていいと決めつけず工夫してみよう

犬が散歩を嫌がるなら、無理に行かなくていい日もあって大丈夫です。
まずは愛犬の気持ちに寄り添い、原因を取り除いてあげましょう。
- 無理強いせず、室内遊びで運動不足を解消する
- 恐怖心が原因なら、抱っこ散歩からリハビリする
- おやつを活用して「外=楽しい」と学習させる
飼い主さんが「歩かせなきゃ」と焦ると、その緊張はリードを通じて犬に伝わります。
「今日は庭先だけでいいか」くらいの心の余裕が、意外と解決への近道になります。
愛犬のペースに合わせて、ゆっくりと外の世界の楽しさを教えてあげてくださいね。


