「よし!いい子!」
一生懸命褒めているのに、愛犬が無反応だと悲しくなりますよね。
「私の気持ち、伝わってないのかな…」と不安になることもあるでしょう。
実は、犬が喜ぶ褒め方には、明確な「コツ」と「タイミング」があります。
ここを変えるだけで、愛犬の目の輝きが驚くほど変わるんです。
この記事では、誰でも今日からできる「本当に伝わる褒め方」を分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
犬の褒め方が効果的だとしつけが変わる理由

「褒めて伸ばす」は、犬のしつけの鉄則です。
単なる甘やかしではありません。
正しい褒め方は、犬の「やる気スイッチ」を強力にオンにするからです。
なぜ褒め方を変えるだけで、しつけの結果まで変わるのでしょうか?
その理由を知ると、褒めることがもっと楽しくなりますよ。
褒めることで良い行動が強化される
犬はとてもシンプルな学習をします。
「何かをしたら、良いことが起きた!」
そう感じると、犬はその行動をまたやりたくなるのです。
これを専門的には「行動の強化」と呼びます。
例えば、「お座り」をした瞬間に褒められると、犬の頭の中はこうなります。
- お座りをした!
- 大好きなママが喜んでくれた!(嬉しい)
- じゃあ、またお座りしよう!
つまり、効果的な褒め方とは、犬に「自分からやりたい!」と思わせる魔法なんです。
逆に褒め方が曖昧だと、犬は何が正解か分からず、学習がストップしてしまいます。
犬との信頼関係が深まる
褒めることは、単なる合図ではありません。
「あなたのことが大好きだよ」「今の行動は最高だね」という愛のメッセージです。
飼い主さんから認められ続けることで、犬は深い安心感を覚えます。
この積み重ねが、揺るぎない信頼関係(絆)を作ります。
信頼関係があれば、いざという時の指示も通りやすくなります。
まずは愛犬をよく観察し、小さな「できた!」を見つけて褒めることから始めましょう。
犬の効果的な褒め方・5つのテクニック

では、具体的にどう褒めれば、犬の心に響くのでしょうか。
ただなんとなく「いい子だね」と言うだけでは、もったいないかもしれません。
ドッグトレーナーも実践している、効果抜群の5つのテクニックをご紹介します。
①タイミングは行動の直後
犬の褒め方で一番大切なのは、間違いなく「タイミング」です。
良い行動をしたその瞬間、あるいは1〜2秒以内に褒めてください。
時間が空いてしまうと、犬は何に対して褒められたのか理解できません。
トイレ成功の5分後に褒めても、犬は「え? 今座ってただけだけど?」と混乱してしまいます。
「できた!」と思った瞬間に声をかける、反射神経を意識しましょう。
②声のトーンを高く明るくする
犬は言葉の意味よりも、「声のトーン」を敏感に感じ取ります。
一般的に、犬は「高めの明るい声」を「正解!」「好き!」の合図として受け取ります。
逆に低く太い声は、怒られていると勘違いされることがあります。
普段よりワントーン高い声で、ウキウキした感じで「よし!」「いい子!」と言ってみてください。
しっぽをブンブン振って喜んでくれたら、そのトーンが大正解です。
③おやつと声かけを組み合わせる
新しいことを教える時は、言葉だけでなく「ご褒美」をセットにするのが最強です。
「褒め言葉」と「おやつ」を組み合わせると、褒め言葉自体のパワーがアップします。
- 良い行動をする
- 直後に「いい子!」と言う
- すぐにおやつをあげる
これを繰り返すと、「いい子!」と言われるだけで、脳がおやつと同じくらい喜ぶようになります。
おやつがないと動かない犬にしないために、定着したらおやつの回数を減らしていくのがコツです。
④撫でる場所を意識する
言葉と一緒に体を撫でてあげることも、犬にとっては嬉しいご褒美です。
ただし、犬によって「そこは触らないで」という場所もあります。
一般的に喜ばれやすいのは、次のような場所です。
- 耳の後ろや付け根
- 首の下から胸のあたり
- 背中の肩甲骨あたり
逆に、頭の上から覆いかぶさるように撫でたり、敏感な足先を触ったりするのは苦手な子も多いです。
愛犬が「うっとり」するポイントを探して、優しく撫でてあげましょう。
⑤大げさに褒める
私たち日本人は、どうしても褒め方が控えめになりがちです。
でも犬にとっては、ちょっと恥ずかしいくらい「大げさなリアクション」の方が分かりやすくて嬉しいものです。
満面の笑顔で、拍手をしたり両手を広げたりして「すごいね!!天才!!」と全身で喜びを表現してください。
大好きな飼い主さんが喜んでいる姿こそが、犬にとって最高のプレゼントになります。
犬の褒め方でやりがちな失敗

良かれと思ってやっていたことが、実は逆効果だった…なんてこともあります。
ここでは、多くの飼い主さんが陥りがちな「惜しい失敗」を見ていきましょう。
これらを避けるだけでも、しつけの効率はグッと上がります。
タイミングが遅い
先ほどもお伝えしましたが、タイミングのズレは致命的です。
よくあるのが、留守番中のいたずらを帰宅後に叱ったり、逆に良い状態を後から褒めようとすることです。
犬は「今」この瞬間と、「直前」の行動しか結びつけられません。
「さっきは偉かったね」という概念は伝わらないので、「その瞬間」を逃さないことが何より大切です。
褒め言葉がバラバラ
家族みんなで褒め言葉がバラバラだと、犬は混乱してしまいます。
お父さんは「よし」、お母さんは「いい子」、子供は「すごい」と言っていませんか?
これでは、犬はどれが正解の合図か分かりません。
褒める時の言葉(キュー)は、家族会議で一つに決めましょう。
「イエス」「グッド」「よし」など、短くて聞き取りやすい言葉がおすすめです。
ご褒美のあげすぎ
褒めるたびにおやつをあげすぎると、肥満の原因になります。
それだけでなく、おやつの価値自体が下がってしまうんです。
「おやつを見せないと言うことを聞かない」という状態になるのも避けたいですよね。
おやつはあくまで、新しいことを覚える時や、難しいことができた時のスペシャルボーナスです。
徐々に「明るい声かけ」や「撫でる」ことへの比重を増やしていきましょう。
効果的な褒め方で犬の行動が変わる例

褒め方を見直すと、実際に犬の行動はどう変わるのでしょうか。
よくあるお悩みが改善したケースを、3つの場面で見てみましょう。
正しいアプローチなら、愛犬は飼い主さんの気持ちを理解しようと頑張ってくれるようになります。
①チャイムへの吠え
- × 以前:吠えている最中に「ダメ!」と大声で叱る(応援と勘違い)
- ◎ 改善:一瞬静かになった瞬間に「よし!」と褒めておやつ
- ➡ 変化:吠えずに飼い主を見るようになった!
②散歩の引っ張り
- × 以前:リードを引っ張りながら無言で歩き続ける
- ◎ 改善:横につけた瞬間に「ついて」と褒める
- ➡ 変化:飼い主のペースに合わせて歩くようになった!
③トイレの失敗
- × 以前:失敗した場所で叱る、鼻を押し付ける
- ◎ 改善:成功した瞬間に大げさに褒めておやつ
- ➡ 変化:失敗を隠さず、自らトイレに行くようになった!
このように、「ダメなこと」を叱るより、「良いこと」を褒めて伸ばす方が、犬にとっても分かりやすくてハッピーです。
しかし、中には「褒めようとしても興奮しすぎて無理」「本通りにやってもうまくいかない」というケースもあるでしょう。
犬の性格や育った環境は一頭一頭違うため、一般的なマニュアルだけでは解決できないこともあります。
まとめ:犬の褒め方を効果的にすれば信頼関係も深まる

犬の褒め方は、単なるテクニックではありません。
愛犬へ「大好きだよ」という気持ちを伝える、最高にポジティブなコミュニケーションです。
最後に、今日からできるポイントをおさらいしましょう。
- タイミングは「行動の直後、1〜2秒以内」が鉄則
- 声のトーンは高く明るく、ウキウキと
- おやつ、声、撫でることを上手に組み合わせる
- 家族で言葉を統一し、恥ずかしがらず大げさに!
最初は少し照れくさいかもしれませんが、続けていれば必ず愛犬に伝わります。
飼い主さんが笑顔で褒めてくれれば、愛犬はもっともっと飼い主さんのことが好きになります。
もし、「自分のやり方で合っているか不安」「もっと基本からしっかり学びたい」と感じるなら、プロの知恵を借りるのも賢い選択です。
正しい知識を手に入れて、愛犬との暮らしをもっと笑顔あふれるものにしていきましょう。

