「痛っ!」愛犬の鋭い歯が手に当たり、思わず声を上げてしまうこと、ありませんか?
可愛い子犬だけれど、手が傷だらけになったり、お気に入りの服が破れたりするのは辛いですよね。
「いつか落ち着くはず」と我慢していると、成犬になっても噛み癖が残ってしまうかもしれません。
でも、安心してください。
犬が噛む理由を理解し、正しい手順で教えれば、甘噛みは必ず改善できます。
この記事では、今日から実践できる「甘噛みをやめさせる方法」をわかりやすく解説します。
甘噛みをやめさせる方法の前に原因を知ろう

なぜ愛犬はあなたの手や足を噛むのでしょうか?
やめさせるためには、まずその「理由」を知ることが解決への近道です。
多くの場合、以下の3つの原因が複雑に絡み合っています。
| 原因 | 特徴 | 主な時期 |
|---|---|---|
| 歯の生え変わり | 歯茎が痒くて噛みたい | 生後3〜6ヶ月頃 |
| 遊び・興奮 | 動くものを追う本能 | 全年齢(特に子犬) |
| 飼い主の反応 | 「痛い!」を喜んでいる | 学習によるもの |
歯の生え変わりによるかゆみ
子犬は生後3ヶ月から6ヶ月頃、乳歯から永久歯へ生え変わります。
この時期は歯茎がムズムズして不快なため、何かを噛んで気を紛らわせようとします。
これは人間の赤ちゃんと一緒で、生理的な現象です。
しかし、「ムズムズするから人の手を噛んでもいい」と覚えさせてはいけません。
「噛みたい欲求」は満たしつつ、噛んでいい対象を区別させることが重要です。
遊びの延長や興奮
犬には本来、獲物を追いかけて捕まえる狩猟本能があります。
ひらひら揺れる服の裾や、素早く動く飼い主の手は、犬にとって最高に魅力的な「獲物」です。
特に子犬は加減を知らないため、遊びに夢中になると噛む力が強くなりがち。
「もっと遊んで!」という要求が、甘噛みとして現れることもあります。
興奮状態での噛みつきを放置すると、将来的な「本気噛み」につながるリスクがあります。
飼い主の反応が楽しい
意外な落とし穴がこれです。
噛まれた時に「痛い!やめて!」と高い声で騒いでいませんか?
犬にとってその反応は、「飼い主さんが喜んで反応してくれた!」というご褒美に見えてしまいます。
手を素早く引っ込める動作も、遊びを盛り上げる動きとして捉えられがちです。
叱っているつもりが、実は甘噛みを強化している可能性があるのです。
甘噛みをやめさせる5つの方法

原因がわかったところで、具体的な対処法を実践していきましょう。
家族みんなで一貫して行うことが、成功へのカギです。
- 噛んだら遊びを中断する
- 「痛い」と低い声で伝える
- 噛んでいいおもちゃを与える
- 興奮させすぎない遊び方をする
- 噛まなかったら褒める
①噛んだら遊びを中断する
一番効果的なのは、「噛む=楽しい時間が終わる」と学習させることです。
遊んでいる最中に歯が当たったら、即座に遊びをストップしてください。
無言で立ち上がり、部屋を出るか、背を向けて完全に無視します。
時間は1分程度で十分です。
これを繰り返すことで、犬は「噛むと損をする」と理解し始めます。
②「痛い」と低い声で伝える
噛まれた瞬間、短く低めのトーンで「痛い」または「NO」と言いましょう。
高い声(キャー!)は、興奮剤になってしまうので禁物です。
ドスの効いた低い声で、冷静に「それは許さない」という意思を伝えます。
言葉を発した直後に①の「遊びの中断」を行うと、より効果的です。
③噛んでいいおもちゃを与える
「ダメ」と禁止するだけでは、犬の「噛みたい欲求」が行き場を失います。
手を噛もうとしたら制止し、すぐに代わりのロープやおもちゃを与えてください。
そして、おもちゃを噛んだ瞬間に「いい子だね!」と大袈裟なくらい褒めます。
「人の手はNG、おもちゃはOK」というルールを明確に教え込みましょう。
④興奮させすぎない遊び方をする
激しい遊びは興奮を招き、甘噛みのスイッチを入れてしまいます。
特に手を顔の近くでひらひらさせるような挑発的な動きは避けましょう。
「お座り」や「待て」などのコマンドを遊びに混ぜ、頭を使わせるのがおすすめです。
興奮してきたなと感じたら、一度クールダウンの時間を設けてください。
⑤噛まなかったら褒める
しつけで最も大切なのは「叱る」より「褒める」ことです。
手を近づけても噛まなかった時、大人しく撫でさせてくれた時がチャンス。
「噛まないでいると、優しく褒めてもらえる」と覚えさせましょう。
良い行動をしている時こそ、見逃さずに評価してあげてください。
甘噛みをやめさせる方法でやってはいけないこと

しつけのつもりでやっていることが、逆効果になっているケースも少なくありません。
愛犬との信頼関係を壊さないために、以下の2点は避けてください。
叩いたり大声で叱る
マズルを掴む、鼻を弾く、叩くといった体罰は絶対にNGです。
痛みや恐怖を与えると、犬は身を守るために本気で対抗しようとします。
攻撃的な性格を助長し、飼い主の手を「凶器」だと認識させてしまいます。
また、感情的に怒鳴り散らすのも、犬を興奮させるだけで意味がありません。
常に冷静で、毅然とした態度を保つことがリーダーの条件です。
手で遊ばせる習慣をつける
子犬の時期、可愛さ余って口の中に手を入れさせたりしていませんか?
「手はおもちゃじゃない」と教えるべき時期に、これをしては混乱してしまいます。
特に男性に多い、力比べのようなスキンシップは甘噛み対策としては不向きです。
必ずおもちゃを介して遊び、直接手足に歯を当てさせないよう徹底してください。
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甘噛みが治らない場合の対処法

「いろいろ試したけど、全然治らない…」と悩んでいませんか?
犬種や性格によって学習スピードは違うため、まずは根気強く続けることが大切です。
しかし、数ヶ月続けても変化がない、あるいは悪化している場合。
それは、やり方やタイミングが微妙にズレているサインかもしれません。
そんな時は、プロのトレーナーの手法や動画教材を参考にするのも賢い選択です。
自分だけで抱え込まず、正しい知識を取り入れて効率的に進めることで、解決への道が開けます。
まとめ:甘噛みをやめさせる方法は一貫した対応がカギ

子犬の甘噛みは成長過程でよくある悩みですが、放置は禁物です。
最後に、成功のためのポイントをおさらいしましょう。
- 噛んだら即「無視」で遊びを中断する
- 「痛い」は低い声で冷静に伝える
- 手ではなく、おもちゃを噛ませて褒める
- 体罰や感情的な叱責は絶対にしない
- 家族全員で同じルールを守る
「今日は疲れてるからいいや」と特例を作らず、毎回同じ対応をすることが大切です。
一貫した態度は、犬にとって一番わかりやすいメッセージになります。
今は大変かもしれませんが、正しいしつけは愛犬との絆を深める第一歩。
信頼関係で結ばれたパートナーになれるよう、焦らず向き合っていきましょう。


