「また電話中に吠えてる…」
相手に聞こえていないか焦りながら、なんとかやり過ごした経験がある方も多いと思います。
実は、電話中に吠える原因は犬によって異なります。注意要求・声への混乱・退屈の3パターンがあり、原因に合わない対策をとっても効果が出にくいのが実情です。
この記事では原因の見極め方から始めて、今日からできる対処法と、やってしまいがちなNG対応まで順番にまとめています。
読み終わると、愛犬に合った具体策が選べるようになります。
犬が電話中に吠える原因は3パターンある

対策を選ぶ前に、まず原因のパターンを把握しましょう。
原因が違えば、有効な対策も変わります。
以下の3つのうち、愛犬がどれに近いか確認してみてください。
パターン①:飼い主の注意を引きたい
電話中、飼い主の視線は画面や受話器に集中します。
犬から見ると「急に無視された」状態です。
これが不安になり、吠えで飼い主を呼ぼうとするケースです。
- 吠えながら飼い主をじっと見つめている
- 膝に乗ろうとする、手を舐めるなど接触を求める
- 電話が終わると途端に落ち着く
普段から飼い主にべったりな犬に多く見られます。
パターン②:電話の声への混乱・警戒
飼い主が誰かと話しているのに、相手の姿が見えない。
犬にとって、これはとても不思議な状況です。
「見えない誰か」への警戒心が吠えにつながります。
- スピーカーフォン時に特に反応する
- キョロキョロと周囲を見回しながら吠える
- 飼い主の声のトーンが変わると興奮する
警戒心が強い犬種や、社会化が不十分な犬に多い傾向です。
パターン③:退屈・エネルギーが余っている
運動量が足りていない犬は、とにかく暇を持て余しています。
電話が始まって飼い主が動かなくなると「遊んで!」の気持ちが吠えに出ます。
- 吠えながら走り回る、おもちゃを持ってくる
- 散歩が短かった日に特にひどい
- 遊んだ後は電話中も比較的おとなしい
活動量の多い犬種(ボーダーコリー・ラブラドールなど)に特に見られます。
| 吠えの原因 | 見分けるポイント | まず試す対策 |
|---|---|---|
| 注意を引きたい | 飼い主を見つめて吠える | 無視の徹底+コマンド訓練 |
| 声への混乱・警戒 | キョロキョロしながら吠える | 電話音への慣れ練習 |
| 退屈・エネルギー過多 | 走り回りながら吠える | 電話前の運動消化 |
電話中に犬が吠えるのをやめさせる対処法4つ

原因が把握できたら、対策を実行に移しましょう。
一つの方法より、複数を組み合わせると効果が出やすいです。
取り入れやすいものから始めてみてください。
対処法①:電話前に十分な運動をさせる
最も即効性が高い方法です。
疲れた犬は、吠える体力も残っていません。
電話会議の30分〜1時間前がベストタイミングです。
- 15〜30分のしっかり歩く散歩
- ボール投げや引っ張りっこで全力遊び
- ノーズワークなど頭を使う遊び(10〜15分)
朝イチに会議がある日は、少し早起きして運動時間を確保するのが効果的です。
「運動した日は静か」と実感できるはずです。
対処法②:電話中の暇つぶしアイテムを用意する
電話=楽しいことが起きる時間、と覚えさせる方法です。
電話が始まったら、とっておきのアイテムを渡しましょう。
- コングにピーナッツバターやペーストを詰める
- 長持ちする牛皮ガムや乾燥おやつ
- フードを入れた知育トイ
ポイントは「電話の時だけ」出すことです。
普段から与えると特別感が薄れ、効果が下がります。
うまくいくと、電話が鳴るとワクワクするようになります。
対処法③:「静かに」コマンドを訓練する
電話中に使えるコマンドがあると、とても頼りになります。
「静かに」を教える手順は以下の通りです。
- 犬が吠えたら「静かに」と穏やかなトーンで伝える
- 吠えやんだ瞬間、すかさずおやつで褒める
- 静かにできる時間を少しずつ延ばしていく
- 電話がない普段の時間に繰り返し練習する
注意点として、大声で叱るのは逆効果です。
犬は「飼い主も一緒に吠えている」と受け取ります。
目安として毎日5分の練習を2〜3週間続けると、変化が見えてきます。
対処法④:別室に移動させる環境を整える
どうしても難しい場合は、物理的に距離を取る方法もあります。
ただし、急に隔離すると「罰を受けた」と感じることがあります。
普段から別室に慣れさせておくことが先決です。
- 日頃から別室で過ごす時間を5〜10分から作り始める
- クレートを「安心できる自分の場所」として認識させる
- 別室へ移動するときはおやつを使ってポジティブに誘導する
「別室=嫌な場所」ではなく「別室=落ち着ける場所」というイメージが定着すると、電話中も安定して過ごせるようになります。
犬が電話中に吠える場合の焼きもち・声への反応への対応

電話中の吠えには、特定の状況で起きやすいパターンがあります。
焼きもちや電話の声への反応はその代表例です。
それぞれの特徴と対応を確認しておきましょう。
犬が電話中に焼きもちを焼く場合
飼い主が誰かと楽しそうに話している姿を見て、嫉妬から吠えるケースがあります。
これは注意要求と似ていますが、会話相手への反応が強い点が特徴です。
- 電話が終わると飼い主のそばにすり寄ってくる
- 電話相手の声が聞こえるスピーカー使用時に悪化する
- 電話中に飼い主の手や腕を軽く噛んでくることがある
対応策は、電話前に愛犬との短いコミュニケーション(撫でる・声かけ)を挟むことです。
「あなたのことも気にしているよ」という安心感を与えると落ち着きやすくなります。
犬が電話の声に反応して吠える・噛む場合
スピーカーフォンから聞こえる相手の声に警戒して吠える犬もいます。
興奮が高まると、飼い主に噛みつくケースもあります。
来客時にも激しく吠える場合は:犬がチャイムに狂ったように吠える!克服術
電話の声への慣れ練習として、以下の手順が有効です。
- 音量を小さくした状態でスピーカーフォンを使い始める
- 犬が落ち着いている間におやつを与えて「声=安全」と結びつける
- 慣れてきたら徐々に音量を上げていく
噛みつきが出る場合は、電話中はリードで固定するか別室で過ごさせるのが安全です。
噛みグセがある場合は早めの対処が必要です。
電話中に犬が吠えたときの逆効果なNG対応3つ

対策と同じくらい重要なのが、やってはいけない対応を知ることです。
「良かれと思って」が裏目に出るケースが多くあります。
NG①:電話しながら大声で叱る
「うるさい!静かにして!」と叫ぶのは最悪の対応です。
犬には「叱られている」という認識がありません。
「飼い主も声を出して盛り上がっている!」と受け取り、吠えがエスカレートします。
電話中は徹底的に無視するのが正解です。
NG②:吠えるたびに反応してしまう
チラッと見る、「シー」と声をかける、なでて落ち着かせようとする。
これらはすべて「吠えたらご褒美」になっています。
犬は「吠える→飼い主が反応する→もっと吠えよう」と学習します。
- 目を合わせない
- 声をかけない
- 触らない
この3つを吠えている間は徹底し、静かになった瞬間に褒めましょう。
このメリハリが訓練の核心です。
NG③:吠えがひどいからと電話を中断する
「すみません、かけ直します」と切ってしまうのが最も危険なパターンです。
犬は「吠えたら電話が終わった=大成功」と記憶します。
次回も同じ作戦を使ってきます。
どうしても続けられない場合は、以下の順番を守ってください。
- まず犬を別室に移動させる
- 犬が静かになってから電話を切る
- 「吠えたから終わった」という因果関係を作らない
まとめ:電話中に吠える犬には原因別の対策と徹底した無視が効果的

電話中に犬が吠える問題は、原因を正しく把握することから始まります。
まず愛犬の吠え方を観察し、3パターン(注意要求・声への混乱・退屈)のどれかを特定しましょう。
| 対策 | 効果が出る目安 | 難易度 |
|---|---|---|
| 電話前の運動 | 即日〜 | ★☆☆ |
| 暇つぶしアイテム | 即日〜1週間 | ★☆☆ |
| 「静かに」コマンド | 2〜3週間 | ★★☆ |
| 別室トレーニング | 1〜2週間 | ★★☆ |
まず「電話前の運動」と「暇つぶしアイテム」から始めるのをおすすめします。
今日からできて、効果も実感しやすいからです。
そして、以下のNG対応だけは絶対に避けてください。
- 吠えている間は徹底的に無視する(目を合わせない・声をかけない・触らない)
- 大声で叱らない
- 電話を「吠えたから」中断しない
2〜3週間続ければ「最近静かかも」と気づく日が来ます。
一般的な対策を試しても改善しない場合は、犬種や個性に合わせた専門的なアプローチが有効なこともあります。
電話中の吠えが繰り返される場合、個々の犬に合ったアプローチが必要なことがあります。基本の対処法をすべて試したうえで改善しないなら、体系的な学習で根本から対策するのが近道です。犬との関係を整えながら、問題行動を一つひとつ解決していく方法を確認してみてください。

